私の英語の教科書として100回以上見ている『アナと雪の女王』から気になった英語のフレーズを紹介します。
今回は、クリストフがスヴェンに言ったこの一言。
What’s the magic word?
直訳すると「魔法の言葉は何?」ですが、実際にはどんな意味なのでしょうか?
What’s the magic word? は「ほら、何て言うんだっけ?」
戴冠式の朝。
アレンデールには海外からの賓客が訪れ、街の広場でも戴冠式に向けて人々が準備をしています。
そんな中でのクリストフとスヴェンの会話。
クリストフ:What do you want, Sven?
「何が欲しいんだい、スヴェン?」スヴェン:Give me a snack.
「おやつちょうだい。」クリストフ:What’s the magic word?
「そういうときの魔法の言葉は?」スヴェン:Please.
「お願いします。」クリストフ:Share.
英語シナリオで楽しむアナと雪の女王 P31
「分けてくれよ。」
ここでの magic word は、本当の「魔法の言葉」という意味ではありません。
子どもが何かをお願いしたときに、
「ほら、何て言うんだっけ?」
と、please を言うよう促す定番の表現です。
日本語でいうと、
「ちゃんと『お願いします』って言おうね。」
「ほら、魔法の言葉は?」
という感じでしょうか。
「Pleaseって言いなさい」と直接言うより、ちょっとユーモラスで、子どもへの声かけにも使いやすい表現ですね。
子どもとの会話にも使える
例えば、子どもが
Give me some water.
「お水ちょうだい。」
と言ったら、
What’s the magic word?
「ほら、何て言うんだっけ?」
と返すことができます。
すると、
Please!
「お願いします!」
という流れに。
こういうやり取りなら、英語を勉強中の親子でも取り入れやすそうです。
ハリー・ポッターにも出てきた!
この magic word=Please という使い方で、もうひとつ印象に残っている場面があります。
それは、大好きなハリー・ポッターの2作目『秘密の部屋』の冒頭です。
原作にしかないシーンなのですが、ハリーがダドリーよりちょっと優位にいるのがわかる、私の大好きな場面。
プリベット通り4番地、ダーズリー家の朝食。
ベーコンのおかわりをするために、ダドリーがハリーに「フライパン取って」と言います。
するとハリーが、
「魔法の言葉を忘れてるよ」
とダドリーに言う。
‘Pass the frying pan.’
‘You’ve forgotten the magic word.‘ said Harry irritably.
中略
‘I meant “please”!’ said Harry quickly. ‘I didn’t mean -‘
‘WHAT HAVE I TOLD YOU ABOUT SAYING THE M WORD IN OUR HOUSE?’
Harry Potter and the Chamber of Secrets
Chapter 1: The Worst Birthday
この家では「魔法」と言う言葉が禁止されているので、バーノンおじさんに「この家でMのつく言葉を言うなって言っただろ!」と怒られます。
ハリーはPleaseを言わせたかっただけなのに(笑)
でも、magic wordの意味を知っていると、
What’s the magic word?
と聞かれたときに、
「あ、Pleaseのことね!」
とイメージしやすくなります。
英語の表現って、こうやって別の映画や本で同じ使い方を見つけると、一気に記憶に残りやすくなりますよね。
おさらい
今回覚えておきたいのは、この表現。
What’s the magic word?
「ほら、何て言うんだっけ?」
「魔法の言葉は?」
子どもがお願いをするときに、please を言うよう促す表現です。
そして、
magic word = please
と覚えておくと、映画やドラマでこの表現が出てきたときにも意味をイメージしやすくなります。
『アナと雪の女王』ではクリストフとスヴェンの可愛いやり取りとして登場しますが、ハリー・ポッターではちょっと意地悪なハリーの一面が見える場面に。
同じ magic word でも、作品によって雰囲気が違うのも面白いですね。
ちなみに、magic word は「please」だけに限らず、子どもに礼儀正しい言葉を使うよう促すときの、ちょっとした決まり文句として使われます。
映画やドラマを見ているときに What’s the magic word? が聞こえたら、
「本当に魔法の話をしているわけじゃないな」
と気づけると、ちょっと嬉しいかもしれません。
