英語学習者なら、一度は「どんどん話すための瞬間英作文トレーニング」という教材の名前を聞いたことがあるのではないでしょうか。
スピーキング力を伸ばしたい人に人気の教材ですが、実際のところ効果はあるのでしょうか?
私は現在この教材を使って学習していますが、正直なところ何度も挫折しています。
それでも続けているうちに、少しずつ感じている変化もあります。
この記事では、瞬間英作文を実際に使ってみた感想や私なりの勉強法、そして「本当に効果はあるのか?」について率直にお話しします。
瞬間英作文を始めた理由
私は英語学習を続ける中で、文法を一通り勉強し、リスニングも少しずつできるようになってきました。簡単な英会話なら相手の言っていることを理解できることも増えてきました。
しかし、いざ自分が話そうとすると話は別です。
頭の中では言いたいことがあるのに、英語がまったく出てきません。知っているはずの単語や文法も、とっさには使えず頭が真っ白になってしまいます。
「どうすれば英語が話せるようになるんだろう?」
そう思って勉強法を調べていたときに、たくさんの英語学習者がおすすめしていたのが『どんどん話すための瞬間英作文トレーニング』でした。
スピーキング力を伸ばしたい初心者向けの教材としてよく紹介されていたこともあり、私も実際に使ってみることにしました。
正直な感想:思った以上にしんどい
内容は簡単なのに頭が疲れる
この本に出てくる英文は中学レベルのものばかりで、一見するととても簡単そうに見えます。
しかし、実際に日本語を見て英文を作ろうとすると、学んだはずの文法が瞬時に出てきません。
be動詞なのか一般動詞なのか迷ったり、前置詞を忘れたり、単語は知っているのに語順がわからなくなったりします。
英文を正しく組み立てるためには頭をフル回転させなければならず、1ページのトレーニングをやっただけでもかなり疲れます。
「簡単な英文なのに、こんなに難しいの?」と驚きました。
私は何度も挫折している
さらに、この教材はひたすら英文を作るトレーニングなので、正直なところ英語教材というより筋トレに近いと感じています。
単調だし、英文もおもしろみがないから、しんどくなって数日でやめる。
しばらくして思い出してまた始める。
前回勉強した内容はほとんど忘れているので、「全然成長していないな」と感じてまたやめてしまう。
そんなことを何度も繰り返してきました。
これまで英語学習でいろいろな教材を使ってきましたが、トレーニング系の教材で最後までやり切れなかったのは、この本が初めてです。
それくらい負荷の高い教材だと思います。
瞬間英作文の公式のやり方
本の冒頭では、効果的なトレーニング方法が詳しく解説されています。
本で紹介されている学習法
- 日本語を見て英作文する
- すぐに答えを確認する
- 英文を何度か音読する
- 英文を何度か暗唱する
- 最後に10文続けて英作文する
著者によると、この1〜5の工程を5〜6回繰り返すことで、10文続けての英作文がスラスラできるようになるそうです。
さらに、スラスラ言えるようになった後も⑤の「10文続けて英作文」を4〜5回繰り返すことで、長期記憶に定着しやすくなると説明されています。
つまり、この教材はただ問題を解くだけではなく、同じ英文を何度も繰り返して「瞬時に口から出る状態」を目指すトレーニングなのです。
私は最初にこのやり方を読んだとき、「なるほど」と思う一方で、「これはかなり根気が必要そうだな……」とも感じました。
私のやり方
本では、音だけを機械的に覚えてしまうことを避けるために、CDの音声は序盤では使わず、紹介されているトレーニングを数回繰り返した後に活用するとよいと書かれています。
ただ、私は公式のやり方だと負荷が高すぎて挫折してしまいました。
そこで試行錯誤した結果、今は次のような方法で学習しています。
挫折しながらたどり着いた私の勉強法
- 日本文と英文を見て意味を確認する
- 再生アプリ『Speedic』で1文をリピート再生
- 音に合わせて音読(オーバーラッピング)
- 音と被せるように暗唱(シャドーイング)
- 英文を隠して、日本文を見ながら英文を言ってみる
- 言えなかった英文を復習する
本では音に頼らず日本語から英文を作る作業を数サイクル繰り返すように書いてますが、私は1度自力で英作文した後に音読、暗唱するときに音声を聞きながらやっています。
なぜなら、初心者すぎて発音の仕方がわからないから(泣)
だからまずは音声を聞きながら口を動かし、英文のリズムや語順に慣れることを優先しています。
ある程度スラスラ言えるようになってから日本語を見て英作文すると、まったくゼロから考えるよりも取り組みやすく感じます。
それと、この時英文の丸暗記にならないように、文法や語順を意識しながら英作文をするようにしています。
もちろん、この方法が正しいのかはわかりません。しかし、何度も挫折した私が今のところ続けられている方法なので、しばらくはこのやり方で続けてみようと思っています。
再生アプリ『Speedic』についてはこちらの記事でも紹介しています。
▶︎英語初心者にシャドーイングは難しすぎた|挫折した私がオーバーラッピングに変えた話
やってみて感じた効果
まだ途中までしか進められていませんが、今のところ少しずつ効果は感じています。
英文の型が少しずつ身についてきた
もちろん、この教材をやったからといって急に英語がペラペラ話せるようになったわけではありません。
また、劇的な変化を感じているわけでもありません。
それでも以前と比べると、
- be動詞と一般動詞の使い分け
- 疑問文の作り方
- 過去形の文章
などを作るときに、迷うことが少なくなったように感じます。
英語を話そうとしたときも、以前より文章の型が少しだけ頭に浮かびやすくなりました。
瞬間英作文は本当に効果があるのか?
実際に使ってみて、効果を感じる部分がある一方で、疑問に思うところもあります。
英語脳になれるのかは正直わからない
瞬間英作文は、日本語を見て英語に変換するトレーニングです。
そのため、日本語を介さずに英語を英語のまま理解する「英語脳」とは少し違う気がしています。
私は普段から、できるだけ日本語を介さずに英語を理解することを意識しています。
YouTubeを見るときも日本語字幕はできるだけ使わないし、教材も日本語の音声が入っていないものを選ぶことが多いです。
また、英文を聞いたときも日本語に訳すのではなく、絵や情景をイメージするように意識しています。
そのため、この本のように「日本語→英語」の流れで学習する方法が、本当に自分に合っているのかは今でもわかりません。
同じスピーキング教材であれば、『英語のハノン』の方が自分の学習スタイルには合っているかもしれないと感じています。
それでも効果はあると思う
とはいえ、まったく効果を感じていないわけではありません。
実際に取り組んでみると、英文を組み立てる練習になりますし、英語の語順や文型を身につけるトレーニングとしては優れていると感じます。
少なくとも、以前より文章の型を思い出しやすくなった実感はあります。
そのため、英語を話すための土台作りには役立つ教材だと思います。
私はまだ最後まで終えられていませんが、本気で一冊やり切れば効果はあるはずです。
ただ、その前に挫折しないことが一番難しいのかも。
